来 歴


時の輪  *に


夢はいくさの傷に滅びぬ草を茂らせ
草は
枯れ茎ごとの種子を幻の人に捧げ
人は
見尽くした夢の跡にまたよみがえる
停まったところから
いともゆるやかにめぐる時の輪
明るく死が匂う土地から
すっくと立ち上がる糸杉
そこもここと同じさびしい部屋
あなたは遠い梢のあたりに
白い星の微笑を浮かべて眠る
季節は終わったと誰に言える
ああ あの天に近い高さは
さよならが送り返してくる
新しい合図であるのかもしれないのに

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